「いつもの店」


何かつらいことあったんやろう

そら、あんたの顔見たらわかる

誰にも言われへんことなんやったら いつもより強い酒を出すわ


「いつものことか?」 「それとも違うんか?」

そんなに悲しい瞳(め)をするなよ

元気なあんたが大好きやから 今日も看板降りるまで飲もうや


真っ白になったその髪を見てたら 10年の苦労がわかる

この店にくるようになって もうそんなに経つんか

俺とあの日みたいに話そう


いつもの店 いつもの酒 なじめの客 何も言えず

笑いながら 俺とあんた ここに生きてる


何かええことあったんやろう

何一人でニヤニヤしてるねん

「今日は俺のおごりや」 「本間にええねんな」 ほんなら遠慮せず一杯もらうわ


「一国一城の主(あるじ)になったんや」

ぽつりとあんたは泣いた

「家族に本当は最初に言いたいけど 何かな、ちょっとだけ怖いんや」


あんなにやわらかかった あんたの手のひらも 今じゃこんなに硬くなって

背中も本間にでっかぁなったなぁ

何か男を感じるようになったでぇ


いつもの店 いつもの酒 なじめの客 何も言えず

笑いながら 俺とあんた ここに生きてる


いつもの夜 いつもの酒 なじみの声 何も言えず

笑いながら 俺とあんた ここに生きてる


毎日毎晩 何を話そうか 

別に何も話さんかったもええけど

あんたがおるのが当たり前やから 今日も一席空けておくわ


7時13分 あんたはいつもみたいに

「生きてるか?」笑って来る

そして何も頼まず いつもの酒を一杯、喉であじわう


色んな人生を感じれらる こうしてあんたと話してると

「きっと逢えへんかったら店をたたんでたんやろうな」

口癖みたいに俺は言ってる


いつもの店 いつもの酒 なじめの客 何も言えず

笑いながら 俺とあんた ここに生きてる


いつもの夜 いつもの酒 なじみの声 何も言えず

笑いながら 俺とあんた ここに生きてる

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